家づくりの予算計画・エコハウスはいくらで建つ？

ＳＵＲが提案している「エコハウス」はどのぐらいの予算で可能になるのでしょうか。いくら良いものだとしてもあまりにコストがかかるようでは困ります。もちろん敷地条件や規模など、条件が違えば金額も多少は違いますが、性能アップのためにある程度のイニシャルコストはかかります。しかしそれによりランニングコストは大幅に下がり、快適で健康的な生活が家の寿命の間保障されます。十分以上に初期投資は回収できますので、高性能住宅とすることを強くお勧めします。
2020年に始まるコロナ禍以後、2021年のウッドショックと言われる木材の高騰、職人不足など様々な建築費高騰の要因があり、値上げ局面に入っています。下のグラフのように2020年までの落ち着いていた時期と比較して2024年5月時点では20％以上値上がりしています。（青色が戸建住宅の場合です。）そのような状況に合わせ、内容を改定しました。（2024.05.14）

坪単価

ＳＵＲで設計する住宅の坪単価は平均的には「120〜130万円／坪」です。これは下表の「１．建築工事費」の中の「本体工事」部分になります。設備工事、冷暖房、作り付けの家具などはすべて含んでいます。また、地中熱利用のパッシブソーラーのシステムもこの予算内で実現しています。これ以下のコストで建てる事も不可能ではありませんが、このホームページで説明しているようなエコハウスとしての十分な性能を確保する事を前提にすると、性能以外の面でかなり思い切った方法でのコストダウンが必要になります。何十年にもわたって住み続ける住宅ですから基本性能はしっかりしたものにしたいと思います。なお、解体工事は古家がなければもちろん必要ありません。地盤改良工事や外構工事は敷地の状況次第でかなり変わってきますが。200万円程度は見ておいた方が良いでしょう。

予算例・３０坪の住宅の場合

下の表は延べ床面積３０坪程度の平均的な２階建住宅の場合のモデル例です。建物本体以外にかかる様々な費用をリストアップしてみました。ケース・バイ・ケースで違ってくる部分もありますが、一応の目安になると思います。総合計4,850万円になっています。建築にかかる総費用はおよそ「１6０万円／坪」程度になります。

項目				備考	金額（税込）
1	建築工事	解体工事		古家がなければ不要	別途
		地盤改良工事		地盤調査の結果で判定。必要なケースは1/2程度	別途
		本体工事	建築	作り付けの家具、収納なども含む	3750万円
			設備	給排水、電気設備。キッチン、浴室含む
			空調	冷暖房、換気設備
		外構工事		門、塀、ポーチなど	200万円
		小計			3,950万円
2	付帯工事	カーテン・ブラインド
		造園工事
		小計			200万円
3	設計料	設計監理料		設計および工事監理
		確認申請代行
		構造設計料		耐震等級３の許容応力度計算	40万円
		その他の手続き		長期優良、性能表示、フラット３５など
		小計			500万円
4	諸費用	敷地測量		すでに測量図があれば不要
		地盤調査		一般にはSS式調査が必要。費用は35,000円程度
		確認申請手数料		審査機関に支払う審査料
		水道局納付金		すでに水道引き込みがあれば不要
		式典費用		地鎮祭、上棟式など。 必須ではありません。
		登記費用
		ローン関係費用		ローン手数料、火災保険料など
		小計		概算です	100万円
5	予備費			追加工事などに対処するため	100万円
	総合計				4,850万円

＊税金関係、引越費用、家具調度品および家電品の購入費は上記には含んでいません。

長期優良住宅について

現在、木造の長期優良住宅には様々な優遇措置があります。
大変有利ですので、是非利用する事をお勧めします。

補助金について

省エネ性能の優れた住宅については、現在国や地方自治体からの様々な補助金があります。
代表的なものは国からのZEH（ネットゼロエネルギー住宅）への補助金ですが、
東京都なら「東京ゼロエミ住宅」の補助金もあります。
また子育て世帯なら高性能住宅とした場合の補助金もあります。
いずれも１００％受給可能なわけではありませんが、
SUR都市建築事務所の設計する住宅はすべて必要な性能は満たしており
またZEHプランナーの登録をしていますので受給に必要な条件は揃っています。
今までの例でも高い割合で補助金を受けることができています。
（＊申請のための諸手続きはお引き受けしますが、手数料は別途いただきます。）