日常生活をささえる使い勝手の良い高機能住宅

高機能住宅・その家庭に最適な答えを

どんなに美しい住宅でも、日常生活の要求にきめ細かくこたえられる使い勝手の良さがなければストレスは増すばかりです。適材適所の収納計画、様々な生活シーンを考慮した動線計画は、私たちの十分な経験を生かす腕の見せ所です。コストパフォーマンスに優れたいろいろなアイデアをご提案します。しっかり打合せを重ねてそれぞれの家族に最適な答えを見つけます。

収納計画・4つのポイント

収納は適材適所ですが、どんなにコンパクトな住宅でも充実させたい4つのポイントがあります。

1.玄関収納
ここは単にくつ置き場というだけでなく、コート掛けや宅配荷物の一次置き場、ゴミ出し前の置き場、スポーツ用品、アウトドア用品の置き場と多目的に活躍します。玄関土間側、室内側両方から入れると更に便利です。また外壁側にポスト口をつければ外に出ることなくこの空間で郵便や新聞を受ける事が出来ます。
小さくてもマルチに活用出来るとても便利なスペースです。
2.キッチン&パントリー
キッチンまわりはもっとも使い勝手に影響する大事な場所ですが、特にバック側の収納は大事です。冷蔵庫と並ぶことが多いここの収納は冷蔵庫の奥行きにそろえて600程度取り、引出式で収納量を稼ぎます。その上を配膳カウンターとしレンジなどもここに置きます。上は奥行きを浅くしてかなり低い位置まで吊り戸棚とします。そして一角に半畳ほどの小さなスペースでも良いので雑多な物が入れられるパントリー収納があるととても便利です。
3.洗面まわり
洗面室にはリネン庫を設けます。タオル類、各自の下着、洗濯用品などの収納です。幅60センチ程度でも天井まであればかなりの収納量です。ここに洗濯機を置く場合も多いので、ちょっとした室内干しのスペースが取れれば更に便利です。
4.クローゼット
余裕があればウォークインクローゼットが便利ですがそうでなくても簡単な作りで収納量を確保する方法があります。基本的な作りは2m程度の高さに棚を作りその下にパイプをセットします。半分ぐらいは2段にパイプを設置すると収納量が上がります。引き出しなどをあまり作り込まず、「無印」などのプラスチック引き出しや「エルファ」のワイヤーバスケットを活用した方がスペース効率がはるかによいですし、コストパフォーマンスにも優れています。

収納計画の基本はあまり細かく作り込まないことです。細かい収納は市販の収納部材を活用しましょう。ある程度大雑把な方がフレキシブルに使えますし、コストもかかりません。将来の暮らし方の変化にも対応しやすくなります。

動線計画・打合せが大事ですが

動線計画とは日常生活の移動距離を出来るだけ減らしてスムーズに活動出来るように計画することですから、関連のあるスペースを出来るだけまとめるようにすればよいわけですが、特に大事なのは洗濯動線と調理関連の動線でしょうか。難しいのは各家庭、各個人によって行動パターンがかなり違うことです。従ってここでもまず良く打合せをすることが大事になります。しかし結構今までの習慣、思い込みの部分も多いですし、そもそも日本の住宅の規模では少々遠回りしても大したことは無いのですが(笑)

オープンなプラン

オープンなプランと使い勝手は関係なさそうにも思えますが、実はおおいに関係しています。広々とオープンな空間は小さく部屋ごとに区切られた空間よりはるかに掃除がしやすいと思いませんか。そして動き回るにもスムーズ、つまり動線計画的にも優れています。そして広々と気持ちが良い。心配は冷暖房ということになりますが、その点はしっかり計画されたエコハウスなら自然エネルギー利用のパッシブデザインで省エネ快適、まったく心配はいりません。