住宅の設備は「シンプル」に・車から学んだこと

先日、車のバッテリーが上がってしまいました。
以前はバッテリーが弱ってくるとセルモーターの回転が弱いなど
何らかの前兆があり、そろそろ替え時だなと分かったものですが最近の車は突然です。
今回も高速道路を2時間ほど走った直後だったので、まさかと思いました。

最近の車はバッテリーが上がるとお手上げ

しかしバッテリー上がりならケーブルさえあれば他の車につないで電気を借りれば
簡単に始動しとりあえず動くものと思っていたのですが、
確かにエンジンは一旦掛かった物のバッテリーが弱っているので電圧が十分ではなく
電子制御のミッションや電動のパワーステアリングなどが正常に動かないのです。
何から何まで電子制御で複雑になっている最近の車にとって、
バッテリー上がりは致命傷だと分かりました。

住宅の設備も同じです

住宅の設備も最近の物はすべてといって良いほどマイコンで制御されています。
機械部分が故障しなくても、このマイコンのトラブルでうまく動かないケースが少なくありません。
それでも単機能の機械ならそれ1台が故障するだけですからまだましです。
しかし、最近はいくつかの機能を連動させてマイコンで制御する物も増えていますし
スマートハウスなどではすべての機器を連動させて集中コントロールしようという方向もあります。
そうなるとコントロール部が故障したらすべてがお手上げです。

出来るだけシンプル、出来るだけ単機能

SURでは住宅の設備を考える時、出来るだけシンプル、出来るだけ単機能がよいと考えています。
たとえば空調設備は普通の壁掛けエアコンがベストです。
セントラル空調にして換気と組み合わせる物などもありますが普通の壁掛けの方が
故障は少ないですし、設置費用も安く、単機能ならば故障しても他の設備は関係しません。
そのような物なら耐用年数が経って交換する時も安価かつ容易です。
また、いろいろな技術的進歩があった場合も対応がしやすいです。

住宅の寿命より設備の寿命は短い

住宅の設備機器は耐用年数が10年という物が非常に多いですが
建物はそれよりはるかに長く使われることになります。
日本は住宅の寿命が比較的短いですが、それでも20年を下回ることは滅多にないですし
SURが考えているのは50年以上出来れば100年というスパンですから
必ず設備の更新は必要になってきます。
ですから、新築時だけでなくどのようにメンテナンスし更新して行くかという視点も
とても大事になってきます。

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