耐震等級・耐風等級・窓にはシャッター

このところのように大きな台風の上陸が続き、温暖化で今後ますますこの傾向が強まるとなると、我が家は果たして大丈夫なのか、どのぐらいの強風に耐えられるのか心配になりますね。耐震性能についてはだいぶ一般に関心を持たれるようになってきましたが、これからは耐風性能も問題になりそうです。ここでは、耐震性能と耐風性能について書きます。

耐震性能は等級1〜3で表す

耐震性能は一般に等級1〜3で表します。数字が増えるほど等級が上、つまり地震に強いわけです。
・耐震等級1:建築基準法で決められた最低クリアしなければいけない基準で
「極めて稀に発生する地震(数百年に一度程度の頻度―東京を想定した場合、気象庁の震度階で震度6強から7程度)に対して倒壊、崩壊しない。 そして、稀に(数十年に一度程度)発生するの地震による力(東京を想定したときの震度5強程度)に対して損傷を生じない程度 」とされています。
・耐震等級2:等級1の1.25倍の強度
・耐震等級3:等級1の1.5倍の強度
つまり等級1の場合震度5強を超えるとある程度損傷の恐れがあり、それ以上になるとかなり被害があるが倒壊して人命を損なう所までは行かないという基準です。一方等級3となれば先の熊本地震の調査でほとんど損傷が無かった事が分かっています。

耐風性能は等級2までしかないが・・・

一方、耐風性能は等級1と2しかありません。やはり等級2のほうが風に強いことになります。
・耐風等級1:耐震等級と同様、建築基準法で決められた最低基準です。
「極めてまれに発生する暴風による力(500年に1回程度)に対して倒壊、崩壊などせず、稀に発生する暴風による力(50年に1回程度)に対して損傷を生じない程度」とされています。
・耐風等級2:等級1の1.2倍の強度
これは一体どの程度の強さなのか具体的な風速に直してみると、23区内(地域によって基準は違います)の場合は「最大風速34m」「最大瞬間風速50m」程度です。あまり余裕のある数字とは言えないのですが、少なくとも今まで観測されている風速は十分クリアしています。
耐震等級と事情が違うのは、3階建て程度を基準に考えられているので、2階建てなら余裕があり、また3階建ての多い地域では風が弱められます。いままで強風によって建物自体が倒壊したという例もないので、等級1でもあまり問題はなさそうと言えます。

耐震等級は「3」だが耐風等級より大事なことがある

耐震等級は出来るだけ「3」の方が良いのですが、耐風等級は無理に2にする必要は無いと書きましたが、実際には耐震等級3なら特殊な形の建物でない限り自動的に耐風等級2をクリア出来る強度であることが多いようです。しかし強風に対する備えで大事なのはむしろ他の所にあります。ニュースなどで報じられる通り、風の被害は屋根が飛んだり、ガラスが割れたりという事がしばしばあります。屋根が飛ぶのはほとんどの場合金属屋根でこれは施工の問題です。外壁の一部がはがれたりするのも施工不良です。ガラスも耐風強度は基準をクリアしているはずですから、単に風圧力で割れるというのは滅多にあることではありませんが、ものが飛んできて当たるということは十分あり得ることです。

「窓にはシャッター」が結論

つまり大きな窓にはシャッターがあれば安心という事です。シャッターは防犯、断熱、遮熱に有効ですし、都市部の場合は防火にもなります。さらに強風時の窓ガラスの保護には是非欲しくなります。いくつもの問題が一挙に解決するシャッターをもう一度見直しましょう。ちなみにSUR都市建築事務所では以前から大きな窓にはシャッターを標準でつけています。

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